半蔵門シェリの呟き ~2025年5月~
2025.06.04
映画「007」のボンド役はショーン・コネリーというイメージが強烈だけれど、ダニエル・クレイグのボンドが個人的に好きです。と話題にするほど007マニアでもなんでもありませんが、そのダニエル・クレイグが、ボンドとはほど遠い役を演じた「Queer」が衝撃でした。若くて美しい青年(ホントに美しかった!)にデレデレに溺れてしまうオジサマ役を熟していて、ブラボー!のひとことでした。
「Queer」は1950年代のメキシコシティが舞台で、衣装から小物、スタイリング、音楽、もうすべてがカッコよくて、後半好きなデビット・リンチ作品を彷彿とさせる場面もあり、とってもオシャレな映画でした。
観終わった後にふと「ベニスに死す」を思い出しましたが、現代はルッキズムについてなんやかやありますが、美しいものにはついつい目が行ってしまうし、想いを馳せると心が満たされることは否定できません。